湘南で寄り道・・・くちなし2
匂いが少し気になるが、合成着色に比べたらはるかに気持ちいい色である。
実の先には、花のときガクだった六本の角がある。
このガク片のもとが翼状に伸びて、炎の表面に六本の壁を作っている。
熟しても裂けない実だから「口無し」と言ったのか、ハマナシの実に似て、先に嘴状の付属物があるから「口梨」と呼ぶようになったか諸説あるが、「死人にクチナシ」とは縁が薄いようだ。
いずれにしてもあまりいい名ではないが妙に言いやすい名でもある。
夏の間、葉はオオスカシバの幼虫に食べられ、冬の実は鳥がついばむらしく、気がつくとなくなっている。
もともと暖地の木だから、湘南地方のものは、植栽されたものである。
八重咲のハナクチナシには実ができない。